ママが買ってくれた、娘お気に入りの マイメロディー柄の風船。
買ったその日は、天井に向かってまっすぐ伸びるくらい元気いっぱいで、娘もずっとニコニコしながら持ち歩いていた。
でも、日が経つごとに中のガスが抜けていき…
ピンッとしていた風船も、だんだん「しょんぼり」モードに。
今では、頭の部分だけギリギリ上向きで、
「私、まだがんばれる…!」
と言っているかのような絶妙な姿勢でぷかぷか。
そんな姿を見てママが、
「そろそろ風船バイバイだね〜」
と、やさしく声をかけた。
ぼくは、
「これは娘、絶対泣くやつや…!」
と思いながらそっと見守っていたんやけど——
娘は風船をじ〜っと見つめてから、
ふっと笑って、
「最後の気合、見せとんで〜!」
と、めちゃくちゃ上手な関西弁でひと言。
もう、その瞬間ぼくもママも笑わずにはいられなかった。

なんやろう、
風船を見送るその前向きさも、
状況をちゃんと受け止めて自分の言葉にしてるところも、
「あぁ、強く優しく育ってるなぁ…」
って、胸がじんわり温かくなった。
しぼんでいく風船はちょっと切ないけど、
そのおかげでまたひとつ、
娘の成長を感じることができた、そんな日でした。
読者さんへのひとこと
「子どもの何気ないひと言って、大人の心をふっと軽くしてくれますよね。
あなたのおうちでは、最近どんな“ほっこり名言”が生まれましたか?」

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